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上諏訪温泉しんゆ~独自の文化が育んだ諏訪の芸術02~

《画像提供:北澤美術館様》

北澤美術館

諏訪湖のほとりにたたずむ北澤美術館は、株式会社キッツ(旧北沢バルブ)の創業者である北澤利男氏が集めた美術品を公開する美術館です。昭和58年(1983年)に、地域文化の振興と発展に寄与することを目的に開館されました。
開館当初は、東山魁夷、山口華楊など1960年代以降の現代日本画を中心に展示を行っていましたが、次第に「小さくても個性の光る美術館」を目指すようになり、当時はあまり知られていなかった19世紀末フランスのガラス工芸家エミール・ガレとドーム兄弟の作品を収集。さらに20世紀初頭のルネ・ラリックなど、アール・ヌーヴォーからアール・デコのガラス工芸を収集し、現在は、収蔵点数は約1000点を誇るユニークな美術館として国内外に知られる存在となっています。

最大の見どころは、アール・ヌーヴォーの巨匠エミール・ガレの代表作品『ひとよ茸ランプ』です。これは、1902年頃、エミール・ガレの晩年に制作された作品で、一夜でドロドロに溶けてなくなってしまうキノコ「ひとよたけ」の生命を表現しています。成長の度合いが異なる三本のキノコが寄り添うように立つデザインで高さは80cm以上もある大型のもの。このランプは6個製作されましたが、3つは壊れ、残りの3つは、エミール・ガレの故郷であるフランス・ナンシー、日本のサントリー美術館、そしてもう一つが北澤美術館に所蔵されています。特に、北澤美術館の『ひとよ茸ランプ』は、エミール・ガレが亡くなるまでベッドの脇に置いていた特別なものだといわれています。現在、『ひとよ茸ランプ
』は、専用の展示室で公開されています。

ガラス工芸展示室では、その他のエミール・ガレの作品や、ドーム兄弟、ルネ・ラリックのガラス工芸作品を中心に展示が行われています。
開放的な日本画 展示室では、8月31日まで東山魁夷の『白夜』、山口華楊『笹ゆり』『晨(しん)』など、現代日本画を代表する巨匠たちの作品を中心に、季節ごとに彩り豊かな作品を常時25点が展示しています。※ 会期中に展示替えをする場合があります。

また、2027年3月16日までは、展覧会「2026年度 特別展 ガレとドーム、アール・ヌーヴォーのガラス 水辺のやすらぎ、海の神秘」を開催。エミール・ガレやドーム兄弟の数ある作品の中から水にまつわる魅力的な作品を公開。色とりどりに輝くガラスの魅力を、ひと味違った視点で探ります。
時間があるのならぜひ立ち寄りたいのが、中二階の喫茶室です。四季折々の色に染まる諏訪湖の絶景を一望。東山魁夷が座った席もあるので、作品鑑賞のあとは、席に座って諏訪湖を眺めながら、世界的にも評価される美術館の余韻を楽しむのもよいでしょう

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