上諏訪の歴史史跡をめぐる
諏訪観光の玄関口となる上諏訪駅に降りると、駅構内に無料の足湯があり、驚く人も多いのではないでしょうか。これは、切符があれば誰でも入浴できる無料の施設。かつては、露天風呂があり、日帰り入浴が可能な駅として知られていました。


並木通りを歩くと左手に信州一味噌で知られる「丸高蔵」が現れます。大正5年(1916年)創業の丸高蔵の蔵は、味噌蔵、併設されているお食事処「みそ茶屋 千の水」も含めていずれも100年以上もの歴史を誇る建造物で、登録有形文化財に指定されています。

駅から15分ほど歩いて、高島城へ。高島城は、慶長3年(1598年)年、豊臣秀吉の家臣 日根野織部正高吉(ひねの おりべのかみ たかよし)により築城され、諏訪氏の居城でした。築城当時は諏訪湖岸に浮かんで見えたことから「浮城」と呼ばれていました。江戸時代の干拓により水城ではなくなりましたが、日本三大湖城のひとつに数えられています。城内の見学も可能で、天守閣に登れば見事な眺望が楽しめます。

高島城からは諏訪湖方面に進みます。右に曲がって気持ちのよい湖畔の散歩を楽しみましょう。途中、D51や八重垣姫像、足湯や石彫公園などがある諏訪市湖畔公園、諏訪市美術館といった多くのみどころが点在。諏訪湖の遊覧船乗り場もあるので、25分ほどのクルーズを楽しむのもよいでしょう。片倉館は昭和3年(1928年)に、大正から昭和初期に製糸業で栄えた片倉財閥が地域住民の厚生と社交の場として建設しました。現在も深さ1.1mという大浴場「千人風呂」を利用することが可能です。休憩所や食堂もあるのでゆっくりと過ごすことができます。


片倉館から諏訪湖を背にして歩き出し、次に向かうのは温泉寺です。15分ほど線路を渡って坂を上っていくと、高島藩主菩提寺である温泉寺に到着します。開基は初代諏訪藩主の頼水。諏訪氏2代~8代までの墓があることから、国の史跡に指定されています。明治初期に全焼しましたが、高島城の能舞台・門などを移築して復興。織田信長が他の地域から奪略したとされる梵鐘、藩主お手植え樹齢400年のシダレ桜など、みどころも充実しています。


さらに坂を上り、手長神社へ。諏訪大社上社の末社となっている神社で、境内付近には、旧石器時代の遺跡や古墳時代の遺跡、古墳などがあり、古代から人々が暮らしていたことが分かります。太く勇壮な上り竜と下り竜が彫刻された海老虹梁は必見です。ラストを飾るのは、諏訪湖の御神渡りを見極める「御渡り神事」を行う八剱神社です。330年以上にわたる御神渡りの記録「御渡帳」が保存され、気象学上でも貴重な資料となっています。八剱神社から上諏訪駅までは15分ほど。途中には酒造りを行っている諏訪五蔵(真澄、麗人、舞姫、横笛、本金)が点在しているので立ち寄ってみるのも楽しいでしょう。



歩くだけなら100分ほどの上諏訪散歩。歴史の面影が色濃く残る街並み、爽やかな湖畔の道はいくら歩いても楽しみは尽きません。ふっと心が動かされた場所に立ち止まり、思い思いの時間をお楽しみください。
参考:城下町 上諏訪編 株式会社サンプロ
観光パンフレット・素材 | 諏訪市観光ガイド|諏訪観光協会 公式サイト


