湖周で楽しむアクティビティ
長野県のほぼ中央に位置し、長野県岡谷市、諏訪市、下諏訪町にまたがる諏訪湖。その大きさは周囲約15.9kmと信州一の大きさを誇ります。四方を諏訪大社に囲まれ、聖なる湖としても知られる諏訪湖は諏訪地方の観光の中心地。湖上はもちろんのこと、周囲でもさまざまなアクティビティが楽しめます。
今年4月には、長年整備されてきた諏訪湖サイクリングロードが全線開通しました。これは、諏訪湖を自転車でぐるっと一周することができる専用のコースです。
上諏訪温泉 しんゆからは、目の前の道路を渡ってサイクリングロードへ。ここから反時計周りに進みます。ほどなく現れるのが「諏訪湖間欠泉センター」です。ここでは、かつて間欠泉の噴出が見られましたが現在は中止され、自然に湧き上がる温泉から漂う湯けむりが楽しめます。館内には売店があり、2階では諏訪のロケ地レビュー展を開催。3階の展望室からは諏訪湖を一望できます。さらに花火館では「諏訪湖の花火」がわかる写真や資料が展示されています。
そこから5分ほど行くと、町営駐車場「友之町 駐車場」があります。ここではレンタサイクルも行っており、自転車を持ってきていなくても気軽に利用できるのがポイントです。貸出できる自転車は、電動アシスト自転車とE-BIKE（電動アシスト付きスポーツタイプ自転車）の2種類。ヘルメットやワイヤーロック、パンク修理キットなども無料で貸し出ししてくれます。また、観光客なら駐車場の利用が無料なのもうれしいところ。自転車がない場合はここからスタートするとよいでしょう。
15分ほどで「赤砂崎公園」に到着。小高いところに「丘の輪」という諏訪湖が一望できる丘もあるので、立ち寄ってみるのも楽しいでしょう。さらに、15分ほど進むと天竜川へと湖水を放水する「釜口水門」へとたどり着きます。近くには公園もあるので、休憩をとることもできます。
40分ほど走って、次に目指すのは「片倉館」です。これは、大正から昭和初期に生糸産業で栄えた片倉財閥が地域住民のために建設した施設。レトロモダンな洋風建築もすばらしく、「千人風呂」は映画『テルマエ・ロマエ』のロケ地としても有名になりました。「片倉館」から上諏訪温泉 しんゆまでは自転車でも5分ほど、「千人風呂」で汗を流し、宿へ帰るのもよいでしょう。
諏訪湖の周りを歩くウォーキングもおすすめのアクティビティです。16kmの道のりを歩くのは大変ですが、観光スポットに立ち寄り、うなぎ屋さんで昼食を楽しんだり、お土産屋さんに立ち寄ったりしていると、意外とあっという間です。また、宿から目的の場所を目指して無理のない範囲で歩くのもいいでしょう。
諏訪湖を巡るサイクリングやウォーキングは、自分のペースで散策ができるのがいいところではないでしょうか。体の調子と相談しながら自転車に乗り、歩いて、諏訪湖の風景を楽しみ、ぜひその大きさを体感してください。
→次号は諏訪湖周辺のアクティビティを紹介します。
