湖上で楽しむアクティビティ

数々の伝説が残り、聖なる湖として知られる諏訪湖。長野県のほぼ中央に位置し、長野県岡谷市、諏訪市、下諏訪町にまたがる、その大きさは周囲約15.9kmと信州一の大きさを誇ります。観光の中心となっており、湖上はもちろんのこと、周囲でもさまざまなアクティビティを楽しむことができます。

諏訪湖を楽しむのなら、大きな諏訪湖を一周する遊覧船がおすすめです。上諏訪の遊覧船桟橋から浮島の初島を通り、下諏訪桟橋沖、岡谷方面を回って乗り場に戻るクルーズは、所要時間約30分。

遊覧船は2タイプあり、かわいらしいスワンは諏訪湖のシンボル的存在。白鳥の美しさそのままの船体が湖面を滑らかに進みます。新型のスワコスターマイン号は、360度パノラマデッキと快適な船内をもち、一隻貸切が可能(周遊時間2時間)です。ランチやディナーのクルージング、サンセットクルーズ、花火付き貸切クルーズ、わかさぎ釣りなど、記念日や特別なイベントの日を船上で過ごすことができます。

遊覧船の醍醐味は、やはり眺望です。船上からは霧ヶ峰や八ヶ岳を望み、さらに天気がよければ富士山も見ることができるのは諏訪湖ならでは。爽やかな風を感じながら四季折々の自然を体感するには、一番のアクティビティといえるでしょう。

また、あひる型の足こぎボートで諏訪湖の浮島「初島」をぐるりと一周するのもおすすめです。水面を近くに感じ、泳いでいる魚なども間近に見ることができるので楽しみは尽きません。少しきついですが、自分の力で一周すれば達成感も生まれ、日ごろの運動不足も解消できます。

水陸両用バスで、諏訪湖の観光名所を巡り、諏訪湖クルーズを楽しむ「ダックツアー」も人気のアクティビティです。出発はSUWAガラスの里から。ヨットハーバーへと進み、ダイナミックに湖にスプラッシュして、諏訪湖のクルーズが始まります。初島に接近して戻るという20分ほどのクルーズですが、バスがそのまま水の中に入るというこれまでにない感覚は新鮮。意外と水面が近く、沈んでしまうのではというスリルも満点です。聞けば、運転手さんは、バスを運転するための大型二種免許と船を運転するための船舶免許も持っているのだとか。運転手さんの運転技術をそっと見てみるのも楽しいでしょう。その後は再び陸路を進み、車窓から高島城を見学し、SUWAガラスの里へと戻ります。陸から湖、湖から陸へと乗り降りなしで楽しめる「ダックツアー」は、他の乗り物とは違った、新たな感動に出会うことができるでしょう。

また、秋から春先にかけてはわかさぎ釣りがシーズンを迎えます。手漕ぎボートやエンジン付き和船、温かく安全に釣りが楽しめる大型ドーム船もあるので、気候に合わせた選択が可能。子供からお年寄りまで気軽に楽しめるのも魅力です。わかさぎ釣りは、諏訪湖の冬の風物詩です。澄み切った空気の中、聖なる湖の上で過ごす時間は、何よりもリラックスできるはずです。

諏訪湖は上諏訪温泉しんゆの目の前に広がっています。遊覧船乗り場などまでのアクセスもよいので、諏訪湖でたっぷり遊び、宿では諏訪湖を眺める素敵な休日をお楽しみください。
→ 次号は諏訪湖周辺のアクティビティを紹介します。