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~信州味噌の秘密 03~

諏訪地域に残る老舗味噌蔵02

諏訪周辺には20ほどの味噌蔵があり、諏訪湖と周囲の山々の影響による独特の気候の下で、独自の技術を活かした味噌づくりが行われています。今回紹介するのは、150年以上もの歴史を誇るタケヤみそです。

<タケヤみそ>

「ひと味ちがうタケヤみそ」でおなじみのタケヤみそは、明治5年(1872年)創業といわれています。けれども、販売は以前から行われており、この年に「みそかんばん」を購入したことから、明治5年が創業年となっています。

そもそも明治初期の信州では、味噌は家庭で作るものでした。当時のタケヤみそは本業で米や炭の販売をし、その傍らで味噌も売っていました。当時、味噌を買いに来るのはほとんど東京の人たちでしたが、時代の流れとともに少しずつ味噌を購入する人も増えていったといいます。

タケヤみそが広く知られるようになったのは大正12年(1923年)に発生した関東大震災でした。東京へ救援物資として⼤量の味噌を発送するとその味は高く評価され、本格的に東京、県外での販売が始まりました。そして昭和に入ってから現在の諏訪⼯場を建設。昭和14年(1939年)に味噌専業メーカーとなりました。

戦後には、株式会社竹屋となり、袋入り味噌の販売やテレビコマーシャルなどの広告によって、多くの人に愛される存在となりました。現在は、諏訪市と松本市に工場をもち、「毎日食べても飽きない味噌」を作り続けています。

諏訪を訪れた際、ぜひ訪れたいのが諏訪湖畔に位置する「タケヤみそ会館」です。諏訪工場の敷地内に佇む「タケヤみそ会館」では、数量限定の味噌、季節限定の味噌、開発中の新感覚味噌などオリジナル商品を販売。タケヤみそを使用したスイーツやキャラクター「おわんくん」のグッズをはじめ、木曽のおわんなど、魅力的な商品も並びます。

また、施設内では、味噌づくりの道具やが所蔵するアート作品なども展示。さらに、タケヤみその歴史や諏訪地方の味噌づくり、味噌の健康効果などについても案内するなど、見どころ満載の内容です。

「30BAR」では、オリジナル合わせみそを使用した豚汁や、ごまみそソフトクリームを販売。タケヤみその魅力を存分に楽しむことができる「タケヤみそ会館」は、諏訪観光に欠かせないスポットです。

→次号も諏訪の味噌蔵をご紹介します。

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