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~諏訪大社に伝わる七不思議 02~

下社独自&共通の不思議

諏訪大社には古くから伝わる七不思議があります。これは、諏訪大社の行事や神事に関わる不思議な現象のこと。怪談ではなく、あくまでも諏訪大社の行事や神事に関わる不思議な現象のことをいいます。七不思議といっても、上社に4つ、下社に4つ、共通の不思議として3つがあり、トータルでは11の不思議が存在しているのがおもしろいところ。前回ご紹介した上社の不思議に続きまして、下社と共通の不思議を紹介します。

■下社の不思議

根入杉(ねいりのすぎ)

秋宮の境内にはそびえる杉は推定樹齢600~700年、樹高約35m、外周約5.3mの巨木です。丑三つ時になると枝を垂らし、鼾を掻いて寝ることから「寝入りの杉」、杉の挿木に根が生えたことから「根入りの杉」と呼ばれます。この杉の木の皮を使ったお守りは、夜泣き封じのご利益があるといわれています。

湯口の清濁(ゆぐちのせいだく)

下諏訪温泉の由来となった綿の湯。これは、八坂刀売命が下社に移る時、化粧用の湯を含ませた綿を置いた場所から温泉が湧き出したと言われています。しかもこの湯に不浄な者が入ると湯が濁るのだそうです。

五穀の筒粥(ごこくのつつがゆ)

1月14日の夜から15日の朝にかけて、春宮境内筒粥殿で行われる行事。大釜の中に米と小豆、葦の筒を入れて一晩中炊き続け、筒の中に入った粥の状態を見て、その年の農作物の豊凶を占います。その占いの正確なことから七不思議とされています。

浮島(うきしま)

春宮の脇にある砥川はたびたび氾濫しましたが、決して土が流れてなくならなかった島のこと。実際は浮島ではなく中州になっています。

■共通の不思議

御神渡(おみわたり)

極寒の冬、前面に凍結した諏訪湖に亀裂が入り、巨大な氷の筋ができる現象。これは上社の男神様(建御名方神)が下社の女神様(八坂刀売神)のところに通った道という伝説があります。また道筋の方角や形からその年の吉凶が占われます。

御作田の早稲(みさくだのわせ)

諏訪神社の御作田は毎年6月に田植えを行いますが、まわりの田よりも早く稲穂が出て、7月下旬に刈り取り、8月1日には神前に供えることができるといわれます。

穂屋野の三光(ほかののさんこう)

諏訪神社の御射山御狩神事の当日は、太陽・月・星を同時に拝むことができたといいます。

数々の不思議が残る諏訪大社。このような不思議が残っているのは、諏訪地方の人々が神々の存在を信じ、大切に崇め続けていたからだといえるでしょう。随所で神々の存在を感じることのできる諏訪地方。ぜひ、心と身体を癒す旅へお出かけください。

→次回は諏訪大社の七不思議を巡るおすすめツアー

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