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上諏訪温泉 しんゆ 〜春から夏、色彩豊かな花めぐり02〜

〜花の名所が点在する岡谷へ〜

画像提供:岡谷市観光協会

諏訪湖に接している岡谷にも花の名所はたくさんあります。その中で最も知られているのが鶴峯公園のツツジではないでしょうか。

鶴峯公園はもともと片倉財閥の所有地でした。片倉財閥は、片倉組を経て片倉製糸紡績となり、20世紀半ばには世界最大ともいわれる製糸企業へと成長。一財閥を形成しました。
片倉組初代片倉兼太郎は、この場所に低年齢従業員のために小学校を建設し、大正6年(1917年)に完成。翌年には地区内同業者の従業員も受け入れるなど、地域住民のために大きく貢献しました。また、工場法改正で未修了者の就労がなくなると、大正11年(1922年)からは青年学校として社会教育に活用されました。
昭和元年(1926年)、片倉合名会社が噴水を作ったことから、鶴峯公園と呼ばれるようになりました。昭和4年(1929年)には片倉組初代片倉兼太郎の銅像を建立。さらに昭和10年(1935年)、片倉が川岸村に一町歩(10,000㎡)におよぶ土地を寄付したことを記念して、村では園内に300株のつつじを植える事になりました。けれども、勘違いで貨車3台分(約30,000株)のツツジが送られてきてしまい、村民の有志が何日もかかってツツジを植えたといわれています。
現在、鶴峯公園は30種余り、3万株のツツジが咲き誇る中部日本一の名所として知られ、毎年5月初旬から中旬にかけて素晴らしい風景を一目見ようと多くの人が集まります。

画像提供:岡谷市観光協会

6月から7月に色づく花と言えばアジサイです。しっとりと雨に濡れる姿も美しく、梅雨の時期のお出かけにはアジサイ鑑賞がおすすめです。
小坂観音院は、諏訪湖を望む丘の上に位置する名刹です。境内には、弘法大師が植えたと伝わる柏槙の大樹、樹齢数百年の椹並木、また、武田信玄の側室であり次男勝頼を産んだ「由布姫」の供養塔といった見どころも多く、長い歴史を感じるスポットです。
アジサイが隣接する小坂公園に植えられたのは昭和44年のこと。以来繁殖を続け、毎年梅雨明けの7月上旬頃になると800株のアジサイが満開になります。紫、青、ピンク、白など色とりどりのアジサイの絨毯で埋め尽くされる様子は、諏訪湖沿いの県道からも見ることができるといわれます。
見ごろ時期には、「由布姫あじさい祭り」も開催されます。ぜひお立ち寄りください。

画像提供:岡谷市観光協会

→次号も諏訪湖周辺の花情報を紹介します。

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