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上諏訪温泉しんゆ 〜春から夏、色彩豊かな花めぐり01〜

輝く諏訪湖を彩る花の名所へ

梅や桜、花の便りが信州にも届くようになりました。諏訪湖周辺も温かな日差しの中でさまざまな花が色づいて春まっさかりです。4月からの新たな毎日を応援してくれています。

諏訪湖周辺の花スポットとしてまず挙げられるのが高島城ではないでしょうか。高島城は慶長3年(1598年)に、豊臣秀吉の家臣である日根野織部正高吉が築城したお城です。
完成当時は諏訪湖に突き出した場所に立ち、周りは湖水や湿地に囲まれていたため、「諏訪の浮城」と呼ばれていました。廃藩置県後、一時は石垣と堀のみとなり、明治9年(1876年)には高島公園として一般に開放。昭和45年(1970年)に天守が復興され、美しい姿が見られるようになりました。

高島城は桜の名所としても知られており、毎年4月上旬~下旬になるとソメイヨシノ、シダレザクラ、ヒガンザクラ、ヤエザクラなど約90本の桜が開花します。個性あふれる桜が時期をずらして次々に咲く様子はすばらしく、多くの人が訪れます。開花時期の夜にはライトアップされ、光に照らされた桜も格別です。また、同時期に黄色い可憐な花を咲かせるサンシュユも見ごろを迎え、高島城は華やかな空気に包まれます。
4月下旬~5月中旬にかけては、フジの花が美しく咲き誇ります。これは、明治9年(1876年)に植えられ、樹齢約140年を超える市内最古のフジです。藤棚の下を歩き、見上げるとフジの花が降り注ぐよう。また、どっしりとした 2 本の幹から四方に枝が伸びる様子には長い歴史が感じられます。甘い香りに包まれて、ゆっくりと春のひとときが過ごせるでしょう。同時期にはツツジも楽しめるほか、7月にはアジサイも開花。春から夏にかけては、美しい花に彩られた高島城の天守の姿を楽しむことができます。

5月になると諏訪湖畔に植えられているかりんが花を咲かせます。諏訪地方では、かりんが江戸時代から栽培されており、明治時代にはマルメロの栽培も盛んになりました。もともとかりんの原産地は中国、表面は滑らかで楕円または倒卵形です。一方、マルメロの原産地は欧州南部地中海沿岸または中央アジア、表面は綿毛で覆われ、洋ナシのような形をしています。かりんとマルメロは異なるものですが、ずっと諏訪地方の人々はマルメロのこともかりんと呼んでいたのだとか。諏訪湖畔、衣之渡川から島崎川までの区間約850mには、約160本のかりん(ほとんどがマルメロ)が植えられ、マルメロは薄いピンク、かりんは濃いピンクの花を咲かせて、訪れる観光客や市民の目を楽しませてくれます。

→次号も諏訪湖周辺の花情報を紹介します。

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