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上諏訪温泉しんゆ ~「東洋のスイス」と呼ばれた諏訪地域03~

時計産業の歴史を物語る場所へ

時計の街として栄えた諏訪地域には、現在も時計産業の歴史を物語るスポットがたくさんあります。セイコーエプソン本社にある「エプソンミュージアム諏訪」は、昨年創業80周年を迎えたセイコーエプソンの長い歴史と試行錯誤の上で生み出された数々の製品、それにまつわるストーリーを紹介する施設です。昭和20年(1945年)10月に竣工した当時の社屋である歴史的建造物を「創業記念館」として改修し、一般に公開。機械式時計の技術や技能、世界初のクオーツウォッチだけでなく、エプソンブランドの由来となった小型デジタルプリンター「EP-101」などを紹介しています。また、従来からあった「ものづくり歴史館」も改装され見学できます。「創業記念館」「ものづくり歴史館」はそれぞれ見学コースが設けられ所要時間は45~60分ほどと見応え十分。平日のみの開館ですが、諏訪地域における産業の歴史を知るのに一度は訪れたい施設です。

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「しもすわ今昔館おいでや-時計工房 儀象堂」は、時計の仕組みや歴史が楽しく学べるミュージアムです。中庭には、中国北宋時代に作られた水力で動く大型天文観測時計塔を世界で初めて完全復元した「水運儀象台」を展示。毎正時になると、からくり人形が時を告げ、鐘や太鼓を打ち鳴らすデモンストレーションが行われます。館内には「時計づくり体験工房」があり、時計の組立体験ができるのも魅力。クオーツウォッチは外装組立て(20分)・針付けから外装組立て(45分)・ムーブメントからの本格的組立て(3時間)があり、時計ケースはプラスチック、メタルから選べます。また、機械式時計は完成しているムーブメントに針を取り付け、ケースに収めてバンドを取り付けるコース(60分)、約60個のムーブメント部品を一から組み立て、機械式時計の解説もしてくれるコース(6時間)もあり、ビギナーから時計好きまで誰もが楽しめる内容になっています。セイコーエプソンOB(旧諏訪精工舎)国家資格を有する技師が、丁寧に指導してくれるので安心です。

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時計・宝飾・メガネ・補聴器の専門店「ヤマザキ」は、諏訪地域における時計産業の祖である山崎久夫氏が営業していた時計店です。山崎久夫氏は東京の服部時計店で奉公をしていましたが、東京大震災で帰郷。「ヤマザキ」の前身となる「山崎屋時計店」を父・常次郎氏と営業していました。そして戦時中に、服部時計店の腕時計・懐中時計製造をしていた第二精工舎から時計の組立の仕事を依頼されたことをきっかけに、諏訪地域は「世界のスイス」にまで発展していきました。一時は「山崎屋時計店」を閉店させていましたが、昭和30年(1955年)に息子の壯一氏が営業を再開し、今では地域を代表する専門店となっています。

世界的にも注目されていた諏訪地域の時計産業。その輝かしい功績は今もなお諏訪地域に息づき、多くの産業に影響を与え続けています。

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