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上諏訪温泉しんゆ~湯量豊富な上諏訪温泉 01~

「湯玉伝説」が生み出した上質な湯

諏訪地方には、上質な温泉がいくつもあることでも広く知られています。中でも上諏訪温泉は、1日1万5,000㎘という国内屈指の湧出量を誇り、かつては地面を掘れば温泉が沸いたという逸話が残るほどでした。現在も諏訪市内の一般家庭でも温泉を引くことが可能。入浴温泉施設のあるサービスエリアや小学校、足湯が楽しめる駅などがあるのも湯量豊富な上諏訪温泉ならではといえるでしょう。

上諏訪温泉が温泉地として知られるようになったのは江戸時代初期のことです。当時は旅籠に宿泊し、共同浴場で多く人々が温泉を楽しみ、文化14年(1817年)に発表された温泉番付において上諏訪温泉は「東の小結」に選出されました。明治時代に入ると、内湯のある旅籠も多数立ち、中央本線が開通したことで旅館や飲食店も増えて湖畔を中心に現在のような形ができあがったといいます。

上諏訪温泉の一般的な泉質は単純温泉で、自律神経不安定症、不眠症、うつ状態、筋肉若しくは関節の慢性的な痛みまたはこわばり、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧、耐糖能異常、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状、病後回復期、疲労回復、健康増進など幅広い効能があるのが特徴です。上諏訪温泉には500か所もの源泉があるといわれ、独自の源泉を持つ温泉旅館も多くあります。同じ上諏訪温泉ながら源泉によって若干泉質が異なるのも魅力。宿泊している宿と公共浴場での湯の違いを楽しむのもよいでしょう。

また、上諏訪温泉は美人の湯としても知られ、それは湯玉(ゆだま)伝説に深い関りがあるといわれます。伝説によると、諏訪大社上社祭神である建御名方神(タケミナカタノカミ)とその妻で諏訪大社下社祭神である八坂刀売神(ヤサカトメノカミ)は、仲良く諏訪大社上社で暮らしていました。けれどもある日二人は喧嘩をして、怒った姫は下諏訪へ移ってしまいました。この時、温泉(明神湯)を化粧用に持っていこうと綿に湿らせ湯玉にして持ち出したところ、慌てていたせいか温泉のしずくを落としてしまい、そこから熱い温泉が噴き出しました。そのため、上社のある神宮寺から下諏訪まで一直線に温泉が点々と湧き出ているのだとか。しずくの元となった明神湯は、上諏訪・下諏訪温泉の源泉の源泉といわれています。

長い歴史と伝説に彩られた上諏訪温泉。効能あらたか、湯量豊富な湯は心と身体を癒すだけでなく、さらなる美しさを引き出してくれます。

→次回は上諏訪温泉が楽しめる公共施設をご紹介します。

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