下諏訪町の諏訪湖博物館・赤彦記念館では、
諏訪市の藤森ミツ子さん(92)の刺しゅう作品展「みっちゃの針仕事」開催中で、
認知症を患う中で、こつこつと縫い進めて作った色鮮やかな敷物や
壁飾りなど約20点が展示されています。
展示されている作品は、着物やカーテンの端切れの下地を、
波縫いと返し縫いによる刺しゅうで彩っていて、
模様はすべてきれいな直線に始まり、徐々に弧を描いて、
やがて丸くなって円になるのが特徴だそうです。
藤森さん自身が選ぶという糸は配色のバランスが良く、
手縫いの質感が温かみを感じさせてくれるそうです。
針仕事を通じて穏やかな時間を得た藤森さんの様子と合わせ、
家族が患者や症状と向き合った一つの形が紹介されており、
針仕事をするようになって以降、藤森さんが一番多く口にする言葉は
「ありがとう」だそうです。
ご本人にもご家族にも、自然と笑顔がこぼれるようになったそうです。
会場には、藤森さんの写真や道具、
娘さんたちが経過などをつづった文章も並んでいます。
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=28793
藤森さんの作品と、
藤森さんを支えているご家族のお話をご覧になってみませんか?
・開催期間:2013年7月7日(日)まで
・開館時間:午前9時~午後5時
・入館料 :一般350円 小中学生 170円
諏訪湖博物館・赤彦記念館のホームページはこちらです。
http://www002.upp.so-net.ne.jp/dsmsh/
吉本 順子